害虫は私たち人間の生活と密接に関わっています

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家の模型

日本の特に都心部は、世界でも類を見ないほど「害虫の少ない生活環境」であると言えます。

これは裏を返せば、かつて許容されていたはずの昆虫までもが、害虫として駆除されている現状を示しているのかもしれません。

日本人にとっての害虫とはなんなのか。害虫の駆除について、ちょっと違った側面から見ていくことにしましょう。

害虫というカテゴリーの変化と推移について

かつての害虫とは

かつての害虫といえば、バッタやアブラムシのように、農作物に甚大な被害を加えるものの総称でした。人間、特に農業従事者にとって害虫との戦いはまさに死活問題だったのです。

農作物を荒らし、穀物倉庫に入り込む害虫は、やがて農薬などの技術開発により徐々に解決されていきますが、もちろん現代でも大きな問題なのです。

さらに新たな害虫の登場など、決して終わることのない、人間と自然との闘いという意味で、害虫は存在しているわけです。

現代社会における害虫とは

現代社会、特に都心部における害虫は、生活環境に直接被害を与えるものというよりも、住宅状況や生活環境の変化によって、新たに生み出されたものという意味合いが強いといえるでしょう。例えばダニは、ハウスダストとしてアレルギーの元凶となりますが、そもそもハウスダストもアレルギーも、人間の生活環境の変化とともに顕著化してきたものです。

つまりそれまでは表面化しなかったか、存在しなかった問題に付随する形で、害虫が問題の原因として浮上してきたわけです。

いずれにしろ、快適な生活環境を構築する上で、病気の原因となる害虫を駆除するのは当然の流れといえるでしょう。

社会文化が生み出す害虫 不快害虫

厳密には昆虫ではありませんが、クモを害虫とみなす現代人は多いようです。もちろん、多くのクモが人間に対して何の害悪にもならないばかりか、ダニやノミなどの他の害虫を捕食してくれることは知られています。

それでもなお、姿かたちが不快であるという理由によって、クモが忌避され害虫として駆除対象となっているのが、現代社会の状況というわけです。

原因はさまざまであり、ことの是非は散布両論といったところでしょうが、少なくとも昆虫やクモが現代人にとって当たり前に存在ではなくなった結果、奇異であること、不快であることが、全ての昆虫に対して持たれるイメージとなっていったのかもしれません。

害虫を防ぐ家にするには

侵入させない工夫 経路を塞ぐ

そもそも害虫といっても、住居のなかにさえ入ってこなければ問題ないものが大半でしょう。そうやって考えると、まずは外部からの侵入を防除することが大切であることがわかります。

通風孔や換気口はもちろん、排水口や上下水口にいたるまで、外部とつながっている経路はことごとく、害虫の侵入経路となる可能性があります。

ここのわずかな隙間などをきっちりと埋めるなど、ケアを万全にすることで、外部から侵入してくる害虫を防ぐことが出来るのです。

侵入させない工夫 忌避させる

そもそも害虫は何を求めて人の住居に侵入してくるのでしょう。人間が住む住居は、害虫にとっても極めて危険な場所ですから、そこにわざわざ侵入するにはそれなりの理由があるのです。

ひとつは当然エサの存在です。人が住む環境においては、多くの有機物が生じます。わたしたちの食べ残しも、皮膚の一部も、ホコリでさえも、害虫にとってはエサになるわけです。

もうひとつは居住環境です。温度と湿度が一定であることや、雨風から守られていることは、害虫にとっての居住空間としても、当然優良物件となるわけです。

しかし、例えばハーブのように、害虫にとっては忌避される条件が、人間にとっては問題ないケースも多々あります。できるだけ害虫にとって住みにくい環境を作ることも、侵入をさせない手段のひとつといえるでしょう。

害虫駆除の未来を想像してみる

殺虫剤がなくなる日が来るか?

多くの害虫は、その歴史において殺虫剤により駆除され、その後耐性を備えパワーアップしています。耐性を備えた害虫を駆除するために、さらに強力な殺虫剤が開発され、それを上回る耐性を獲得した害虫が現れる…。

この状況ではいずれ殺虫剤というものの存在価値はなくなっていくことでしょう。害虫は全く別の方法、例えば遺伝子レベルでの攻撃による駆除などが主流になるのかもしれません。

昆虫という名のロボットたち

わたしたち人類が開発した技術のなかで、昆虫によく似たものがあります。それはロボットです。

多くの昆虫は、プログラムによって行動し、フェロモンというコマンドによって操作されていると言っても良いでしょう。そうして考えると、害虫駆除の未来は、お掃除ロボットのような昆虫型ロボットによって実行されているかもしれません。

かつて本物のクモが害虫を駆除してくれたように、今度はナノマシンを搭載したロボットが、害虫を駆除してくれるわけです。ロボットなら見た目も可愛らしくできるので、クモのように不評を買うこともないでしょう。

その他の害虫駆除についてはこちら → 害虫駆除員が教える蚊対策

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